たいうえお

今年も田植えの季節がやってきました。
週末の天気を心配していましたが、見事に晴れました。

0歳の双子ちゃんを含めて総勢20名と大人数での田植えとなりました。

功先生のレクチャーの後、田植えが始まりました。
最初はおそるおそる苗を地面に挿し入れていましたが、慣れれば手際も良くなり、姿勢も安定してきました。いつか誰かが尻餅をついて大笑い、というハプニングを期待しているのですが、今年も安定の優秀なメンバーです。

taue_first

taue2017

こどもたちは、最初のうちは田んぼの横の小川で遊んでいましたが、苗を渡すお仕事を任せるとやるきスイッチが入ったのか、働きアリのごとくせっせと働きはじめました。「任せる」って大切…。

こどもたちの仕事で特に難しいのは、田んぼの脇から田植えをする大人たちに苗を渡す作業です。アンダースローでふわりと投げないと、泥が飛び散るだけでなく、手の届かない落ちることもあり、それはもう大変なことになります。何度か大人達の叫び声を聞きました。ビチャ!と苗が落ちる音も聞こえました。

途中から、苗を投げずにバケツリレーの要領で大人同士で受け渡しをする作業に変更されました。それでもこどもたちの役割は同じ。田植えの進行に応じて、最後まで苗を供給しつづけてくれました。ありがとう。

午前中の肩慣らしの田植えが終わったら、昼ごはんです。
私が田植えに毎年参加する目的の半分は「おいしい昼ごはん」、残りの半分は「おいしいおやつ」です。

taue_lunch

食後、みなさんの似顔絵をかいたカードをおみやげに渡しました。
前回のイベントでみんなの顔を覚えるために書いたメモが好評だったので、今回は個別にカードで用意しました。喜んでいただけてよかったです。

taue_gift

午後に田植えを再開しました。
Jizaiの敷地から田んぼまでは、徒歩十分ほどの距離です。
散歩がてら景色を眺めながら坂を下っていきます。

午後の太陽は高く、もう夏のような日差しです。
喉が渇いたというこどもたちのリクエストに応じて、人数分のコップとお茶を用意しました。

こどもたちが皆のお茶を入れてくれました。自分たちで仕事を見つけて動いてくれるのが嬉しくて、わんこそばのように次々とついでくれるお茶を、全て飲み干しました。

午後に着手した田んぼは、左右非対称なので、等間隔で植えていくには工夫が必要です。
等間隔に印をつけたガイド線を田んぼの両端に張り、そこから垂線を下ろすように追加のガイド線を張って植え付けの目印にしました。

口数も少なくなった午後三時前に、少しの苗を残して田植えが終了しました。
川で手と足を洗い、坂を登ってJizaiに戻りました。
みんなの頭にうかぶ言葉は語らずともわかります。「おやつ、おやつ!」

taue_dango

四角い大テーブルに並んだ、丸い皿・丸い団子・丸いクッキー・丸い桃。
それを囲むまるまるほっぺのこどもたち。「まるい」は「かわいい」と同義です。

しばしの沈黙の時間は「おいしい」の代名詞。
その後、小皿を持ったこどもたちがわらわらと集まり、おかわりのために再び大皿を囲んでいました。

おやつのあとは山を散策。女の子たちは花を摘んでいました。途中からこどもの見守り係となった私は、なぜか「先生」と呼ばれました。摘んだ花をプレゼントされたのは嬉しかったのですが、その後、思いつきで命名された「くすぐり草」で終始こちょこちょ攻撃を受けました。集団行動で暴徒化した女子のパワーを思い知りました。

taue_girl

帰路は、大菩薩の湯で疲れを癒し、あえてのちょっとゆっくり時間の帰宅。
渋滞もひと段落しているし、何よりずっと塩山の風景に浸っていられるから。という言い訳。

今年の田植えも無事に終わりました。いっぱい光を浴びて、大きくなあれ!

taue_hana

稲刈り

今年も稲刈りの季節がやってきました。
午前中は雨の予報でしたが、一日中、稲刈りにちょうど良い曇り空でした。
おやつの時間には少し晴れ間ものぞきました。

ine2016_007

今回の稲刈りにはたくさんの人にお越しいただきました。
スタッフ合わせて25人、こどもは一歳から五歳までの8人。
初めて会った子もすぐに仲良くなりました。

Jizaiの小屋から坂道を下って田んぼに到着しました。
手植えした苗は青々と伸びて太く、穂は頭を同じ向きに垂れて風に揺れていました。

いさお先生の説明を聞いて、いざ稲刈りのスタートです。

1.稲の根元を鎌でザクリと刈る
2.四束程をまとめて揃えて置く
3.もうひとつ四束を作る
4.ふたつの四束を根元で直行させて麻ひもで縛る

ine2016_001

稲刈りが始まると、みな真剣。稲を刈る心地よい音と鳥の声だけが空に響きます。

やがて、稲刈りの大人が同じタイミングで連呼し始めた掛け声は「ひも屋さーん」
麻ひもが手もとになくなると、子どもたちが駆けつけるという仕組みです。

子どもたちは首に紐をかけて動きやすくしたり、一度に多めに渡したり、あらかじめ束の近くに落としておいたりと、自分たちで考え、工夫して仕事をしていました。

こうして整えられた稲は「はざ掛け」をして自然乾燥させます。
麻ひもで縛る時に二つの四束を直行させていたのは、はざ掛けしやすくするためなのでした。

作業は、午後の分を残して、一休み。お楽しみの昼ご飯です。

ine2016_002

Jizaiに何度も足を運びたくなるのは、このおいしいごはんとおやつが目当ての参加者が多いはず。
大人の笑顔と子どもたちの食べっぷりを見れば一目瞭然です。
ひと仕事した後のごはんの、なんとおいしいことでしょう。

さて、午後の稲刈りは残りの二割。作業にも慣れてあっという間に刈り終えました。

子どもたちは、麻ひも仕事から解放されて、置いてあったパイプで砂遊びをしたり、虫を捕まえたりと、いつもの都会の公園とは違うメンバー、違う遊びをしていました。

少し時間があったので、いさお先生が畑を見せてくれました。これはなんでしょうクイズに子どもたちが元気に答えていきます。枝豆、小豆、オクラなど、収穫前の状態を見るのが初めての野菜も多くありました。

大人も子どももみんなが驚いた野菜があります。茂みの中を、かき分けて出てきたのが…スイカ! 野性味あふれるその登場に「美味しいのか?」と半信半疑でしたが、そのお味は、おやつタイムで確認することになりました。

田んぼから戻ったら、Jizai周辺を各自自由に散策しました。庭で見つけたリンゴを自由にもいで食べてもいいよとのことで、子どもたちが群がってきます。小ぶりで色も地味ですが、食べてみると、シャキッとした食感でみずみずしく…甘い!

ine2016_006

田植え前にひと降りした雨が、草木のは色やにおいを色濃く引き出していました。

散策をしている間、厨房は大忙し。「子どもたちに先におやつを出してあげて」「渋皮煮は大人だけね」「あらやだコーヒーが足りない」などと指示が飛びます。

みんなを笑顔にさせる、とびきりおいしいおやつでした。

雨も降らず、暑くもなく、稲刈りにちょうど良い一日でした。

ine2016_008

収穫したお米は、お餅にして、参加者に年末にお届けします。
こうして田植えから稲刈り、お餅つきと、お米を中心にして季節が巡っていきます。
正月には「これぼくが作ったお米だよ」と誇らしげにお餅をほおばる子どもの顔が目に浮かびます。

今年の稲刈りも実り豊かな一日となりました。