こどもとデザインとまなび

明星大学で開催されたデザインセッション「こどもとデザインとまなび」のイラストを描かせていただきました。素敵なデザインで磨き上げてくださったのは、丸山晶崇さん。

多摩エリアでデザインと教育に関わりのある方、興味のある方が集まりました。

基調講演をされた井庭崇さん、おおたとしまささん、竹村詠美さんの言葉を書き留めました。

このセッションをきっかけに「デザイン」「クリエイティブ」という言葉について考えました。これらの言葉は、いつも自分から遠くにある、専門家だけの言葉だと感じていましたが、別の言葉で置き換えてみることで、少しだけ身近な言葉になりました。

それは、井庭さんのおっしゃっていた「みんなかつては兼業農家だった」という言葉。”昔はもっと自然と近く、欲しいものは自分で作っていた”というメッセージです。お仕事をしながらも、時には土を耕し、時には道具を作り、自然に近い場所にフィールドがあり、頭と同じだけ手足も動かす生活です。

そう考えてみると、こどもは兼業農家の一員です。毎日のように「あれ作ってみたい」「これやってみたい」というフレーズが頭の上に吹き出しとして浮かんでいます。

それがyoutuberの真似事であっても、コミック誌の漫画のワンシーンにあったダンボールの武器であっても。

そんな言葉を耳にしたら、できるだけ、その「やってみよう」の火を消さぬよう、周りを整えていきたいです。

心のモンスター召喚

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稲城長沼駅の空きスペースを利用したイベント「くらすクラス」にて「いろいろモンスター」というお絵描きのイベントを実施しました。

こどもたちが色をぬり、それに透明カバーを重ねて私が線を描き、色と線を合わせてモンスターの絵を完成させるというものです。一日常駐していて、約20人分の絵を描きました。

最初のうちはモンスターを描いていたのですが、だんだん方向性が変わってきました。
やはりその子を絵に登場させたほうが喜ばれるので、色を活かしてその子を登場させる絵に仕上げました。

こどもたちがどんな色と形で描くのかが想像できないので、線を描いていて楽しかったです。
自分の思い通りにならないこと、予想外の展開を楽しみました。

稲刈り

今年も稲刈りの季節がやってきました。
午前中は雨の予報でしたが、一日中、稲刈りにちょうど良い曇り空でした。
おやつの時間には少し晴れ間ものぞきました。

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今回の稲刈りにはたくさんの人にお越しいただきました。
スタッフ合わせて25人、こどもは一歳から五歳までの8人。
初めて会った子もすぐに仲良くなりました。

Jizaiの小屋から坂道を下って田んぼに到着しました。
手植えした苗は青々と伸びて太く、穂は頭を同じ向きに垂れて風に揺れていました。

いさお先生の説明を聞いて、いざ稲刈りのスタートです。

1.稲の根元を鎌でザクリと刈る
2.四束程をまとめて揃えて置く
3.もうひとつ四束を作る
4.ふたつの四束を根元で直行させて麻ひもで縛る

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稲刈りが始まると、みな真剣。稲を刈る心地よい音と鳥の声だけが空に響きます。

やがて、稲刈りの大人が同じタイミングで連呼し始めた掛け声は「ひも屋さーん」
麻ひもが手もとになくなると、子どもたちが駆けつけるという仕組みです。

子どもたちは首に紐をかけて動きやすくしたり、一度に多めに渡したり、あらかじめ束の近くに落としておいたりと、自分たちで考え、工夫して仕事をしていました。

こうして整えられた稲は「はざ掛け」をして自然乾燥させます。
麻ひもで縛る時に二つの四束を直行させていたのは、はざ掛けしやすくするためなのでした。

作業は、午後の分を残して、一休み。お楽しみの昼ご飯です。

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Jizaiに何度も足を運びたくなるのは、このおいしいごはんとおやつが目当ての参加者が多いはず。
大人の笑顔と子どもたちの食べっぷりを見れば一目瞭然です。
ひと仕事した後のごはんの、なんとおいしいことでしょう。

さて、午後の稲刈りは残りの二割。作業にも慣れてあっという間に刈り終えました。

子どもたちは、麻ひも仕事から解放されて、置いてあったパイプで砂遊びをしたり、虫を捕まえたりと、いつもの都会の公園とは違うメンバー、違う遊びをしていました。

少し時間があったので、いさお先生が畑を見せてくれました。これはなんでしょうクイズに子どもたちが元気に答えていきます。枝豆、小豆、オクラなど、収穫前の状態を見るのが初めての野菜も多くありました。

大人も子どももみんなが驚いた野菜があります。茂みの中を、かき分けて出てきたのが…スイカ! 野性味あふれるその登場に「美味しいのか?」と半信半疑でしたが、そのお味は、おやつタイムで確認することになりました。

田んぼから戻ったら、Jizai周辺を各自自由に散策しました。庭で見つけたリンゴを自由にもいで食べてもいいよとのことで、子どもたちが群がってきます。小ぶりで色も地味ですが、食べてみると、シャキッとした食感でみずみずしく…甘い!

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田植え前にひと降りした雨が、草木のは色やにおいを色濃く引き出していました。

散策をしている間、厨房は大忙し。「子どもたちに先におやつを出してあげて」「渋皮煮は大人だけね」「あらやだコーヒーが足りない」などと指示が飛びます。

みんなを笑顔にさせる、とびきりおいしいおやつでした。

雨も降らず、暑くもなく、稲刈りにちょうど良い一日でした。

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収穫したお米は、お餅にして、参加者に年末にお届けします。
こうして田植えから稲刈り、お餅つきと、お米を中心にして季節が巡っていきます。
正月には「これぼくが作ったお米だよ」と誇らしげにお餅をほおばる子どもの顔が目に浮かびます。

今年の稲刈りも実り豊かな一日となりました。