スケッチ:刹那の表現展に呼んでいただきありがとうございます。鷲巣弘明(わしずひろあき)と申します。
毎朝、絵を描いています。今回の展示では、私の作業場をそのまま切り出してみました。
絵はご自由に触ったり、並び替えたりして、作品を眺めてみてください。
毎朝描くのを後押ししてくれる道具
紙のコースターに絵を描いています。コースターを机に積んでおくと「ちょこっと描いてみようかな」という気持ちを後押ししてくれます。墨や水彩の滲み具合、サイズ感や形も気に入っています。
自作の割り箸ペンを使っています。あるいは木片を燃やしてできた炭の部分を使うこともあります。
色は線の後につけます。水彩絵の具をパレットに入れておき、都度水で溶かして使います。パレットの中には一箇所、畑の土で作った絵の具がありますので探してみてください。土の絵の具は見た目だけでなく、ざらりとした質感になります。
行先未定の線の旅
自作のペンで描いていると、人生のごとく、ままならないことだらけです。急にインクが染み出したり、掠れたり、汚れたり… そもそも何を描くかを決めずに手の動くままに描くので、この先どうなるのか、予測のできない旅のようです。
立ち止まればインクの跡がじわりと広がり、線香花火のダマのようになります。怒りや悲しみが心のうちにあれば、線が震えたり、勢いを失ったりします。その時にしか描けない、大切な自分らしさの一部です。
朝の絵を描く日課は、”刹那の作業から溢れ出す想定外をどう面白がるか”の静かな問答の時間です。
絵と言葉と音を、いったりきたり
絵のイメージを音で表現してみたり、別の時間にそれぞれ作成した音と絵を組み合わせてみたりして、絵や音単体とはまた違う味わいを楽しんでいます。
みなさんの生活の中にも、思い通りにならない刹那を楽しむ、思いがけない出会いを楽しむ、そんな「お絵かきルーティーン」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
その活動を日々記録しているインスタグラムのアカウントがありますので、よろしければご覧ください。
https://www.instagram.com/washinoff
2024年11月8日
わしずひろあき